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こんにちは。

ここ最近の人気のですよね、「鬼滅の刃」
我が社の上司もハマってしまったらしく、そのストーリの展開の壮大さや各キャラクターの生い立ちや性格等の壮絶な魅力に驚きが隠せません。

そんな世の一大ブームですが、見ていて危惧していることがあります。

ふと見かけた店頭のガチャガチャ。
主人公の炭治郎やその妹の禰豆子の着物の柄に滅の文字や鬼の文字が入ったキーホルダーやゲームセンターにある炭治郎や禰豆子の着物の柄やキャラクターの顔が描かれたクッションやバッグ。
どこがダメなの?そう皆さんは思うと思います。

実はこれ、「鬼滅の刃の作者や出版社等関係者が了承した公認の公式のグッズではないのです」
イコール、皆さんが払ったお金は作者や出版社、その関係者には一切入りません。
知らない関係ない人間にお金を払っているのです。


ぶっちゃけ言えばパチモンです。
言ってしまえば「偽の高級ブランドバッグと同じです」

恥ずかしくないですか?「私、COACHのブランド大好きなの〜!」と、言いながら偽物のCOACHのバックを持ってるんですよ。
それと同じです。
「私、鬼滅の刃好きなの~!」と言いながら偽の公式から公認されてないグッズを持ってるんですから。



そんな偽物の高級ブランドバックな偽物グッズの見分け方を今回はお伝えします。

まず、ガチャガチャの場合ガチャガチャの広告面に必ずグッズの制作会社の情報、そして©︎が入っています。
この様にしっかりと入ってますね。このグッズを制作した会社名がしっかり記載されています。


©︎とは、「©(コピーライトマーク)」は著作権があることを示す記号のことです。

会社のホームページの真下やパッケージに書かれているのを見たことある方も多いと思います。
あれは著作権を表すマークなんです。

美術、音楽など創作を表現したものを創った人物を著作者と言います。
その人物の創作物を保護の対象とする権利が「著作権」です。
「著作権」は、著作権法という法律で保護されています。それを破れば法で罰せられてしまうわけです。

©︎の後に「漫画の作者の名前/アニメ制作会社の名前」が記載さえているので、その2つに著作権はある、という証です。
故に炭治郎や禰豆子などの鬼滅のキャラクター、それに関連するものやロゴマーク 等を無断では使ってはいけない、著作は我々にある、という事です。

それを著作者たちが、キャラクターを使用して商品を作る許諾をした際に著作は我々あるという証としてコピーライトを入れているわけです。


そうなるとこのガチャガチャは著作者から承諾を得てこの商品を制作しているのでコピーライトを入れている訳です。
©︎とグッズ制作会社名が記載されているので「我が社はこういったもので著作者から許可を得てグッズを作りました。コピーライトはその証です。」という事ですね。

それがないものは偽物、ということです。
「自分は何者で著作者から許可を頂いてグッズ作りました!」と名乗ってないんですから怪しさ満載です。限りなく黒に近いかと。

ミッキー等ディズニーのキャラクターを勝手に使ってグッズを販売したら捕まった、なんて話があると思いますが、まさにこれです。
著作者のディズニーに「ミッキーを使ったこんなグッズ思いついたんですが、作って販売してもいいですか?」とディズニーから許可を貰ってないのですから。





次はゲームセンターでのグッズ。
ゲームセンターの公式のものは基本、広告ポスターが貼ってあります。
もちろんそこにはガチャガチャと同じく作会社の情報、そしてコピーライト©︎が入っています。
少し見にくいですがここに記載されています。

ゲームセンターだとバンダイやナムコ等ゲームやゲーム景品を制作している会社の名前やプライス景品マークなど記載されているので、これも見分けるのに役に立ちます。

それがないものは偽物です。
物よっては見るからに安物臭い作りに見た目の印刷なので分かる方には分かると思いますが。

中には勝手にアニメや漫画の画像を使って無断で缶バッジやスマホケース等のグッズ制作している物もあります。
作者やアニメ会社に訴えられたらもう終わりです。著作権侵害してますから掴まります。




中古ショップ等でグッズを買う際、パッケージはなく、剥き出しの状態が多いと思います。
そんな時も「コピーライト©︎」の有無の確認です。
キーホルダーでしたら裏面にコピーライトは記載されている事が多いです。

鞄やTシャツやぬいぐるみ、クッション等も、コピーライトが印字されていたり、洋服のタグ等に書かれていたりします。
それを目印にグッズを探すと見分けるのが簡単です。


先日、某なんでも買えちゃうお店にも鬼滅の刃のグッズが大量に置いてあるのを見ましたが、コピーライトが入っていないグッズがまあ…ありました。
物によっては無許可で鬼滅の刃のロゴマーク(ネット等から無理矢理取ったのか画質が悪い)を入れている物も…。
勿論、コピーライトは入ってませんでした。
これも見分ける一つの手ですかね。

グッズを買う際には十分に注意してください。


「鬼滅は人気だからグッズ作って販売して大儲けしちゃおうかな~!」なんてお考えの方もこの記事を見ている方でいらっしゃるかもしれません。
著作者から許可を頂いてから制作・販売しないと痛い目をみます。気をつけてください。

ここ最近、鬼滅の刃を連載していた集英社が鬼滅の刃の着物の柄が数点、商標出願されました。
恐らく、そういった偽物鬼滅の刃グッズが大量に出回っているので出版社がどうにかしようと動いたのだと思います。
これは他の漫画やアニメ、アイドルやアーティスト等にも言えますので、人にグッズを販売を目的としているものはライセンス、許可をを貰わなければ大変危険であることがいえます。
お金が絡むと仕事等でも契約をしっかり交わさないとトラブルになってしまうのと同じですね。

自分個人で楽しむ分には問題ないですので悪しからず。
お子さんの為に鬼滅柄のマスクやシュシュを作った、自分の観賞用のためにアニメの画像を家のプリンターで印刷して部屋に飾った、等なら大丈夫です!







お子さんが漫画やアニメにハマり、グッズが欲しい!という日が来るかもしれません。
その時は「コピーライト©︎や制作会社が記載されているか」を確認して購入する事をお勧め致します。


皆様、グッズを買う際は十二分にお気をつけて、楽しいライフをエンジョイして下さいね!

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  • コメント ( 2 )

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  1. 知財関係者A

    (C)マークは著作権者が誰かを表示しているだけで、「許諾を得ました」という表示ではないので、それで見分けることはできないのでは?

    • he/rbest

      こんにちは、はじめまして。
      確かに©️マークだけでは「本当に作者から”100%確実に”許可を貰ってます」とは言い切れない部分はある思います。
      私たちが知らないところで©️マーク表記を偽って法を犯して懲役や罰金を科せられても世間に後ろ指を指されても気にしない図太い人は世を探せばごく一部いるかもしれません。そういった方がそこまでして偽っていた際は、契約会社や著作者しか分からないことです。

      しかし、日頃グッズを制作している企業はそういったことには敏感ですし、そこまでするメリットはあるとは思えません。
      きちんと自社の企業名やロゴマーク、住所などの情報、©️を入れて表記しています。そこまでしている企業は信用できる範囲ではないかと思ってます。
      (今まで見てきた鬼滅などの偽グッズや無断でアニメの画像を使うグッズには高確率で©️マークやグッズを製作した社名は入っていませんでした)

      この記事は「著作の”ち”の字も知らない鬼滅などにハマった親御さんや企業」をターゲットに、
      「著作権というものがあるんだよ、軽くでもいいから著作権というものを知って著作権がある作者のためになる事、自分も法を犯さないようにしませんか?」
      「クリエイター側として嬉しそうに滅など書かれた偽グッズを作者や関係者が作ったものではないと知らないで買う親子を見ていられない」
      「簡易に許可を取らずに人気だからと鬼滅のグッズ製作しようとする企業に著作権の大事さをわかって頂きたい」
      などの思いがあって著作権という存在くらいは認識していただけたら、素人でも偽物のグッズの見分け方の手伝いができたらいいな、親子で楽しく鬼滅の刃を今後も楽しめるように、などと思い書いたものです。

      そういった何も知らない方に少しでも触れやすいように話題の鬼滅をあげて噛み砕いて伝わるように大まかに書いたものなので専門の方から見たら言葉が足らない部分があるのかと思います。
      その部分をご理解して頂けたらと思います。

      もし「これも書き加えた方がより素人にも理解できると思う」という専門的面からのご意見あればご教示頂ければ幸いです。

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